花粉によるアレルギー性結膜炎

花粉によるアレルギー性結膜炎

2022年の花粉の飛散量は、2021年を上回ることが予想されています。東海地方では、2021年の1.5倍~3倍に増加し、飛散期間も長くなると予想されています。

これは、前年度の花粉飛散数や日照時間などにより予想されます。

岐阜市では、スギ花粉のピークが3月上旬~中旬、ヒノキ花粉のピークが4月上旬~中旬と予想されています。

【季節性アレルギー性結膜炎】

花粉が目の中に入ることでアレルギー症状が起こります。

発症時期は、原因になる樹木や草花により異なります。

原因として最も多いのはスギ花粉です。スギ花粉は南の方では2月初めに飛散しはじめ、次第に北上していきます。

 

【アレルギー性結膜炎の症状】

かゆみ・充血・異物感・痛み・目やに・目のはれ・かすみなどが起こります。

かゆみにより、目をこすることで症状が更に悪化します。

【アレルギー性結膜炎は、どのように起こるのか?】

アレルギー性結膜炎の発生には、肥満細胞がつくるケミカルメディエーター(細胞間の伝達に作用する化学物質)が大きく関与しています。

花粉が結膜内に入り、肥満細胞と結合すると、ヒスタミンやプロスタグランジンD2やIL5などのケミカルメディエーターが放出されます。

放出されたケミカルメディエーターが、知覚神経や血管などに作用して、かゆみや充血などを引き起こします。

 

【アレルギー性結膜炎の治療】

  • 抗アレルギー点眼薬

抗アレルギー点眼薬には、ケミカルメディエーター遊離抑制薬と抗ヒスタミン薬があります。

ケミカルメディエーター遊離抑制薬は、ヒスタミンなどのケミカルメディエーターを肥満細胞から出てこないようにする作用があります。

抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンが知覚神経や血管などに作用するのを直接抑えます。

  • ステロイド点眼薬

症状が強い患者様には、効果の強いステロイド点眼薬を使用します。

しかし、ステロイド点眼薬には、緑内障(眼圧が上がる)や感染などの副作用があるため、定期的な眼科受診をお勧めします。

  • 免疫抑制剤点眼薬

アレルギー性結膜疾患の中でも重症な春季カタルの治療に使用します。春季カタルとは、上瞼の裏にできる巨大なコブ(石垣状乳頭増殖)や黒目のまわり腫れて盛り上がる堤防状隆起が特徴です。小学生から中学生の男児に多く発症します。

【初期療法とは】

毎年、症状が強い患者様には、初期療法をお勧めします。初期療法とは、花粉が飛散する2週間前から点眼治療を始めることで、症状を軽くし、症状が出る期間を短くすることが期待できます。このように予防的に目薬を使いたい場合は、ケミカルメディエーター遊離抑制薬がお勧めです。

 

【病院処方目薬と市販目薬との違い】

市販で購入できる花粉症の目薬は、ケミカルメディエーター遊離抑制薬と抗ヒスタミン薬で、安全面から、成分と濃度が限られています。

症状が軽度であれば、市販されている目薬でも対応可能です。

しかし、症状が強い場合や花粉症なのか他の原因なのかがはっきりしない場合は、眼科受診をお勧めします。

病院で処方される目薬の中には、ステロイド点眼薬や免疫抑制剤点眼薬など、市販薬にはないものがあります。

また、医師の診察を受けて処方されているため、患者様に最適な目薬が処方されます。

 

【アレルギー性結膜炎の予防】

  • 帰宅したら、外で服に着いた花粉を十分に落とし、玄関で着替えて、家の中に花粉を持ち込まない。
  • 花粉の飛散が多い日は、外出を避ける。
  • 花粉の飛散が多い日は、外に洗濯物を干さない
  • 家の中はこまめに掃除して、花粉を除去します。掃除機をする前に、拭き掃除をすることにより掃除機で花粉を吸い上げて室内に広げることを防ぎます。
  • 空気清浄機を使用する。
  • 外出時に、ゴーグル型メガネやマスクを着用する。
  • 外出時、つば付きの帽子をかぶり、ナイロン系のツルツルした素材の服を着ることで花粉の付着を防ぐことができます。
  • 洗顔して、目の周りを洗う
  • 目を洗うことは、涙の層が壊れる、目に傷をつける可能性があるのでお勧めはできません。

 

【花粉症とコンタクトレンズ】

花粉の飛散の多い日に、コンタクトレンズを装用すると、コンタクトレンズに花粉が付着して症状が悪化することがあります。花粉の飛散が多い日は、メガネを使用した方が無難です。特に、ゴーグル型メガネはお勧めです。

また、コンタクトレンズへの花粉の付着を減らすために、毎日新しくなる1日使い捨てコンタクトレンズをお勧めします。

花粉症の目薬は、コンタクトレンズを装用した状態で使用できるものと、防腐剤が入っていてコンタクトレンズを装用した状態で使用できないものがあります。医師の診断のもと正しく目薬を使用して下さい。

 

 

花粉症によるアレルギー性結膜炎により、黒目(角膜)の感染症や瞼の感染症などの重傷な病気を引き起こすことがあります。

症状が強い患者様は、眼科受診をお勧めします。

 

 

くまだ眼科クリニック

院長

熊田充起

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