早期発見・早期治療が重要な疾患です。
また、検診で『視神経乳頭陥凹拡大』『視神経線維層欠損』と書かれていたら、緑内障が疑われています。
必ず、眼科受診をすることをお勧めします。
年齢や近視や遺伝などが考えられています。
年齢では、40歳以上の20人に1人は、緑内障になっているという報告があります。
近視が中等度から強度あると、緑内障に2.60倍なりやすいという報告があります。
遺伝では、親が緑内障だと2.17倍、兄弟が緑内障なら3.69倍、子供が緑内障なら1.12倍も緑内障になりやすいという報告があります。
40歳以上の方、近視の方、ご家族に緑内障の患者様がおられる方は、緑内障検診をお勧めします。
ノンコンタクトトノメーター、アイケアPRO、ゴールドマン眼圧計の3種類を患者様によって使い分けています。
❶ノンコンタクトトノメーター
非接触型で、目の表面に空気を吹きかけます。空気が吹きかかるので苦手な方もいます。
❷アイケアPRO
先が丸い使い捨てのチップがわずかに前後して、角膜(黒目)に接触し、眼圧を測ります。軽く触れるだけなので、麻酔なしで測定できます。
チップが使い捨てなので清潔です。
車いすや寝たきりなどの姿勢でも測定でき、小児でも測定できるというメリットがあります。
正確であり、日本緑内障学会が推奨している眼圧計です。
点眼麻酔をして、フルオレセインという染色液をつけて、チップを目に接触させて測ります。
当院では、ハンフリー自動視野計を採用しています。片目の視野を測るのにかかる時間は、約5分です。
直接、目にレンズを当てて、鏡に反射させて、隅角(房水の出口)を観察します。
視神経乳頭周辺の網膜神経線維層の厚さを測定するモードと網膜神経節細胞層・網膜内網状層のみを測定するモード(GCA)があります。緑内障は、視野検査で異常が出る前に、網膜の一部の厚みが薄くなる前視野緑内障の状態を検出することが重要と考えられています。このような早期の緑内障を発見するうえで、重要な検査になってきています。また、緑内障治療中の患者様の進行の程度を検出するのにも有効な検査です。
正常な視神経
緑内障の視神経
右図は緑内障の視神経です。両眼とも矢印の部位(赤く塗られているところ)の網膜視神経線維層が薄くなっています。
正常
緑内障
右図は緑内障です。矢印の部位(赤く塗られているところ)は緑内障により、網膜の厚みに異常が出ています。
緑内障の治療は、眼圧を下げて進行を止める治療です。正常眼圧緑内障でも眼圧をさらに下げて進行を止めることが治療になります。これは失った視野をもとに戻す治療ではありません。失った視野はもとには戻りませんので、早期発見、早期治療が重要です。
はじめは、目薬で眼圧を下げる治療が行われます。
現在は、緑内障の目薬の種類が多いので、眼圧の高い患者様は、複数の目薬が必要になる場合があります。緑内障の目薬は、他の目薬より値段が高いです。
当院では、患者様のご要望により、安いジェネリック薬を積極的に処方しております。ジェネリック薬をご希望の方は遠慮なくお申し付けください。
目薬でも、眼圧が下がらない場合はレーザー治療や手術治療になります。
図は、レーザー線維柱帯形成術といい、レーザーを線維柱帯に照射して房水の流れを改善して眼圧を下げる治療です。5分程の治療で、外来通院にて行えます。
初期には無症状なことが多いです。
自覚症状が出てからでは、視野が狭くなり、進行した状態の場合が多いです。
リスクが高い方やご心配な方は、緑内障検診をお勧めします。
『視神経乳頭陥凹拡大』『視神経線維層欠損』と書かれていたら、緑内障を疑われています。
必ず、眼科を受診してください。
緑内障は、視神経の障害がある程度進行した時に視野異常が認められます。
しかし、視神経の障害が軽度で、視野異常の検出されない時期があります。これが前視野緑内障です。
OCT検査にて前視野緑内障の検出が可能になってきています。
前視野緑内障を発見することで、早期より緑内障治療を開始することが可能です。
『緑内障になったら失明する。』と思われている方が多いようです。
緑内障は、早期発見・早期治療をすれば、生きている間に失明することは、あまりありません。
しかし、残念ながら、日本の失明原因の1位は緑内障です。
定期健診をせず発見が遅れる、治療を途中でやめてしまう、処方された目薬をしないなど自己管理が悪いと悪化してしまい、もとに戻りません。
必ず、検診を受けて、緑内障と診断されたら治療を継続して受けることをお勧めします。
緑内障の目薬は、眼圧を下げて、視神経の障害の進行を抑える治療です。
障害を受けた視神経は治りません。
失われた視野はもとには戻りません。
緑内障手術は、目薬で十分な眼圧下降ができないときに行い、眼圧を下げて、視神経の障害の進行を抑える手術です。
障害を受けた視神経は治りません。
失われた視野はもとには戻りません。
眼圧は10~21mmHgが正常範囲とされています。
眼圧が正常でも緑内障になりますので、ご注意ください。
正常眼圧緑内障といい、日本人に多いです。
眼圧が正常でも視神経が耐えられずに障害を受けると考えられています。
治療法は、眼圧をさらに下げることです。
疫学調査で、40歳以上の20人に1人が緑内障であるとわかりました。
これは、かなり多い数字で、治療を受けてない方も多数含まれていました。
自覚症状が出にくい疾患なので、40歳以上の方には緑内障検診をお勧めします。
40歳以上の方、近視の強い方、ご家族に緑内障の患者様がいる方は、緑内障に注意が必要です。
緑内障検診を受けることをお勧めします。
緑内障には、閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障という2種類があります。閉塞隅角緑内障は、風邪薬や胃腸の検査で使う薬の一部で、房水の流れが悪くなり眼圧が上がることがあります。
緑内障の患者様は、眼科医に確認することをお勧めします。
患者様によって、目薬による眼圧下降に差があります。
思ったような眼圧下降が得られなかった場合に目薬を変更する場合があります。
現在の目薬だけでは眼圧下降が不十分な時、目薬の種類を増やすことがあります。
目薬にて眼圧下降が得られず、緑内障の進行を抑えられない時に、緑内障手術が必要になります。
緑内障は目薬で治療を始めても、自覚的な改善はありません。そのため、目薬を忘れる、治療をしなくなる患者様が数多くいます。
粘り強く目薬をして、診察・検査を受けることが重要です。
我々は、10年後・20年後の患者様の目に光が届くように切に願っています。
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