
多焦点眼内レンズとは、白内障手術で使用される人工レンズです。
通常の白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の「単焦点眼内レンズ」を挿入しますが、
これは一つの距離にしか焦点が合わないため、眼鏡が必要になります。
一方で「多焦点眼内レンズ」は、近く、中間、遠くといった複数の距離に焦点を合わせることができるため、
手術後に眼鏡やコンタクトレンズを使用する必要性を大幅に減らすことができます。
ただし多焦点眼内レンズはすべての人に適しているわけではなく、手術前の詳細な検査と相談が必要です。
また、一部の人ではハローやグレア(光の眩しさ)が生じることがありますので、
生活スタイルなどを考慮して、最適な眼内レンズを選択することが重要です。

「選定療養」は国内で承認された多焦点眼内レンズが対象となります。
焦点深度拡張型眼内レンズ(EDOF)です。遠方~中間距離~実用的な近方視を実現し、メガネ依存度を大きく軽減できます。
回折型の「3焦点眼内レンズ」です。近方(40センチ)・中間(60センチ)・遠方の3つに焦点が合いやすい構造となっています。
回折型(2焦点)と焦点深度拡張(EDOF)型を組み合わせた構造です。遠方から近方(40センチ)まで連続的にスムーズに見えます。
回折型の「3焦点眼内レンズ」です。近方(40センチ)・中間(80センチ)・遠方の3つに焦点が合いやすい構造となっています。
ビビネックス ジェメトリックと同じ光学特性で、近方(40センチ)の光量配分を増やした構造をしています。
遠方から近方にかけて、視力の落ち込みが少ない焦点深度拡張型眼内レンズ(EDOF)で、ハロー・グレアがほとんどないのが特徴です。
イタリア製の焦点深度拡張型眼内レンズ(EDOF)で、遠方~中間距離に焦点が合いやすいレンズです。
近方・近中・中間・遠中・遠方の5つに焦点が合う「5焦点眼内レンズ」です。日常生活のあらゆる場面で、裸眼での良好な見え方を追求した眼内レンズとなっていますが、一定数の方にはハロー・グレアが出る可能性があります。