くまだ眼科クリニック|058-243-2600

診療案内
【 その他の眼底疾患 】

網膜剥離(もうまくはくり)

網膜剥離とは

網膜(カメラでいうフィルム)がはがれて、視野が欠けることや、視力が下がることがある疾患です。
治療をしないと、失明することがある危険な病気です。

網膜剥離の症状

進行するまで無症状なこともあります。
目の前に蚊のようなものがみえる飛蚊症(ひぶんしょう)という症状が出ることや、暗いところでもピカピカ光りのようなものが見える光視症という症状が出ることがあります。
飛蚊症や光視症という症状がありましたら、早期発見のためにも眼科検診をお勧めします。
視野が欠けた、または視力が下がった場合は、網膜剥離が進行している場合が多いです。
網膜剥離は手術が必要になることがある疾患ですが、早期発見できるとレーザー治療だけで治ることがあります。
早期発見し、早期治療が必要な病気ですので、症状がありましたら眼科受診して下さい。

網膜剥離の原因

年齢では、20代の若者と50代以上の高齢者に多いです。
加齢による目の変化が原因になる場合が多いです。
また、強度の近視や外傷や遺伝が原因になることもあります。
アトピー性皮膚炎の目のまわりが重症な方や白内障手術などの眼内手術後にも起こりやすい病気です。

網膜剥離の治療

網膜裂孔という網膜に穴があいた状態や網膜が少しはがれただけの状態の場合は、レーザー治療で治すことができる場合が多いです。
しかし、網膜剥離が進行した場合は、手術が必要になります。手術には、目の外から行う網膜復位術か目の中から行う硝子体手術が必要になります。

網膜静脈閉塞症(もうまくじょうみゃくへいそくしょう)

網膜静脈閉塞症とは

網膜(カメラでいうフィルム)の血管がつまり、網膜に出血を起こす疾患です。例えるなら、水が流れているホースがつまり、ホースが太くなり、最後は破れるといったイメージです。

網膜静脈閉塞症の種類

つまる血管の場所によって、網膜中心静脈閉塞症と網膜静脈分枝閉塞症があります。
網膜動脈により酸素や栄養を網膜に与えた後に、血液を網膜静脈が集めます。網膜静脈は、最後には視神経乳頭で1本になり、視神経から眼外(目の外)に出ます。

網膜中心静脈閉塞症は、網膜静脈の根元にあたる視神経乳頭の部位で血管がつまるため、広い範囲の網膜が障害を受けます。
網膜静脈分枝閉塞症は、網膜静脈の枝分かれした部分がつまるため、つまる場所によって症状が異なります。

網膜静脈閉塞症の原因

高血圧や動脈硬化など生活習慣病が関係していると考えられています。

網膜静脈閉塞症はどうなるの?

新生血管と黄斑浮腫という2つが重要です。
虚血(血が行かなくなること)した網膜を放置すると、眼内に新生血管という悪い血管ができてしまいます。
網膜に新生血管ができると、硝子体出血を起こし、出血により急に目が見えなくなります。
隅角(房水の出口)に新生血管ができると、房水の流れが悪くなり、緑内障(新生血管緑内障)を起こします。新生血管緑内障は、他の緑内障と比べて治療が難しいです。
黄斑浮腫は、網膜の中央にある黄斑という部分が腫れてしまいます。黄斑は物を見るのに最も重要な場所なので、腫れると視力低下などの症状が出やすいです。

網膜静脈閉塞症の症状

網膜中心静脈閉塞症は、急に視力低下を起こすことが多いです。
網膜静脈分枝閉塞症は、つまる血管の場所によって症状が異なるので、軽い症状から重い症状まで様々です。
黄斑浮腫を起こすと、ものがゆがんで見えたり、視力低下などの症状が出ます。

網膜静脈閉塞症の検査

① 眼底検査
② OCT検査(光干渉断層計)
網膜の断面像をみる検査です。特に、網膜静脈閉塞症の黄斑浮腫の検査や管理に有効です。
③ 蛍光眼底造影検査
網膜の状態が、更に詳しく知りたい場合があります。
造影剤を使い、眼内の血管を染めて撮影する検査です。
造影剤を静脈注射して、撮影します。
通常は何枚も撮影が必要になります。当院では、蛍光造影眼底検査でもオプトスを使用しますので、撮影回数も少なく、患者様の負担が少なく行えます。

網膜静脈閉塞症の治療

① レーザー治療
虚血している網膜をレーザーで焼くことで、新生血管の発生しないようにする効果などがあります。

マイクロパルス閾値下レーザー(特殊なレーザー治療)
黄斑浮腫にたいして、網膜の視細胞にダメージを与えることがない非常に弱いレーザーを照射する治療です。
当院のパスカルというレーザー光凝固装置で行うことができます。
今までに治療が困難であった黄斑浮腫に対しても効果が期待できます。

マイクロパルス閾値下レーザー

② VEGF阻害剤硝子体内注射
網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫の改善や新生血管の発生予防には必要不可欠な薬剤です。
現在、アイリーアとルセンティスという薬剤が使われています。

硝子体内注射

③ ステロイドのテノン嚢下注射
網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫の治療に用いられます。
眼内ではなく目の裏側に注射をします。

テノン嚢下注射

黄斑前膜(おうはんぜんまく)

黄斑前膜とは

網膜(カメラでいうフィルム)の中央にある黄斑という部分の前に膜が張ってしまう病気です。加齢によるものや目の病気によって起こることがあります。

黄斑前膜の症状

軽度の場合、自覚症状はありません。
膜にしわがよったりすると歪んで見えたりします。
視力低下を起こすこともあります。

黄斑前膜の検査

光干渉断層検査(OCT検査)が重要です。
OCT検査は、網膜の断面をみる検査なので、黄斑前膜を調べるには最適な検査です。また、造影剤などは使わないため、患者様への負担はほとんどありません。

黄斑前膜の治療

黄斑前膜は急に失明するような病気ではありません。
初期の黄斑前膜は、視力検査や眼底検査やOCT検査で経過観察が必要です。
視力低下や歪みが進行した場合は、硝子体手術で膜をとり除きます。