くまだ眼科クリニック|058-243-2600

診療案内
【 加齢黄斑変性 】

加齢黄斑変性とは

網膜(カメラでいうフイルム)の中央にある黄斑という部分が障害され、真ん中が見えなくなる病気です。
人間は、網膜に映像を映して見ています。網膜の中央には黄斑という部分があります。黄斑は、網膜の全体からすれば、ごく狭い中央にある部分です。しかし、字を読んだり色を感じたりする重要な細胞が黄斑に集中して存在します。
網膜の黄斑以外の場所(網膜の周辺部分)は、光を感じたりする細胞が多く存在します。
簡単に言うと、網膜中央にある黄斑で字を読んだり色を感じたりして、黄斑以外の場所では光(明るさ)を感じたりしています。
そのため、黄斑が障害されると、字が読めなくなったり、色がわかりにくくなったりします。
加齢黄斑変性では、「視力が下がった」「歪んで見える」「真ん中が見えない」などの訴えで受診されます。

正常な見え方
加齢黄斑変性の見え方

加齢黄斑変性の原因

黄斑に新生血管という悪い血管ができるのが原因です。新生血管は弱い血管で、破れて出血したり、血管から水が漏れて腫れたりします。
黄斑が出血をしたり、腫れたりすると、真ん中が見えなくなります。

正常の黄斑断面図
加齢黄斑変性の黄斑断面図

加齢黄斑変性の検査

光干渉断層検査(OCT検査)が重要です。患者様は顎(あご)を機器の台の上にのせて、検査員の指示に従って指標を見ているだけで撮影ができます。ほぼ、無侵襲(体に害のない)の検査です。光干渉断層検査(OCT検査)は、黄斑の断面をみる検査です。黄斑に水が溜まっていれば、すぐにわかります。
それ以外にも、眼底検査、造影検査があります。
当院では、眼底検査でオプトスという無散瞳(瞳孔を広げない)で広範囲の網膜を撮影できる機器を使用します。お帰りの車の運転の心配はありません。
造影検査は、腕の静脈より造影剤を注入して撮影する検査です。今までは何枚も撮影していましたが、オプトスで撮影すると1回の撮影で広い範囲の撮影が1度にできるので、患者様や医師の負担が少ないです。

加齢黄斑変性の治療

抗VEGF剤硝子体内注射が治療の中心です。
その他、光線力学療法(PDT)やレーザー光凝固が行われる場合もあります。
また、予防としてサプリメントを使う事もあります。

抗VEGF剤硝子体内注射
新生血管ができるのにVEGFという物質が深く関わっています。
このVEGFを抑える薬剤を目の中の硝子体(しょうしたい)という部分に黒目の横から、非常に細い針を使って、少量(0.05ml)注射します。
硝子体(しょうしたい)とは、眼球の大部分を占める部位で、ゼリーのような物質で満たされています。ここに、0.05mlという一般の方では想像できないような少量の薬剤を注射します。
注射した薬剤が、新生血管を抑制します。
効果が不十分の場合は、複数回の注射が必要な場合もあります。
現在は、アイリーアやルセンティスといった薬剤が主に使用されています。
当院では、硝子体内注射のリスクである感染症(ばい菌が入ること)を防ぐため、手術室で清潔に行っています。

硝子体内注射

光線力学療法(PDT)
特殊な薬剤を点滴した後に、特殊なレーザー光線を患部に照射します。
現在は、抗VEGF剤硝子体内注射で効果が得られないような特殊な新生血管などに行われる場合が多いです。

レーザー光凝固
新生血管の場所が黄斑部分から離れている場合に、レーザー光線で新生血管を焼きます。
正常な網膜も障害を受けますので、治療できる場所は限られます。

予防
効果は大きくありませんが、サプリメントにて加齢黄斑変性の発症や進行を抑えられるという報告もあります。
ご希望の患者様には、当院でもサプリメントを取り扱っておりますので、ご相談下さい。